デザイナーの戸越です。
先日、ラジオの「ヒミツの本棚」コーナーで、
森田真生著『数学の贈り物』が紹介されました。
元々著者森田真生さんの本は数冊読んでおり、
彼の考え方に惹かれるところがありました。
今回紹介された本はまだ読んでいなかったので、
さっそく購入し、読んでみました。
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目の前の何気ない事物を、
目の前の何気ない事物を、
あることもないこともできた偶然として発見するとき、
人は驚きとともに「ありがたい」と感じる。
「いま(present)」が、
あるがままで「贈り物(present)」だと実感するのは、
このような瞬間である。
――本書より
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「当たり前と思っていたことを超えていきたい」と思っていた中で、
子どもが生まれてから大きく変わったのは、
子どもは成長しながら、私とは違う世界を作り出し、見せてくれたことです。
今まで見つからなかった昆虫を見つけたり、
季節ごとの植物の変化を見つけたり。
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遠くに未知があるわけじゃなくて、
非常に目の前に、だけど一生かけても、
くみ尽くせないという意味で隠れている(開かれた秘密)
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全然、奥に隠れているわけでもなくて、
堂々と公開さているのに、大人になると見えなくなってしまっているような。
年を取ると自分をわかっていると思ってしまいがちです。
若い時は自分というものが分からず、必死で作ろう、分かろうとしますが、
「生まれ変わりながら、さっきまでの自分と違う自分になるというやり方で、自分が分かる」
というわかり方もあることに気づかされました。
我が家はもう子どもたちが巣立ち、一旦私の子育ては終わってしまいました。
しかし、この考え方が古いのかもしれませんが、
まだまだ子どもの目で日常の中に「贈り物(present)」を見つけて
感謝していきたいと思います。
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